日付:2024-09-09
公開日付:2024-09-09
USPTO は、商標審判部(Trademark Trial and Appeal Board:TTAB)への異議 申立て手続に利用できる新システム「TTAB Center」のベータ版1の運用を開始 した。
このシステムのベータ版は、今後 6 か月程度を目安に、既存のシステムであ る「Electronic System for Trademark Trials and Appeals (ESTTA)」と並行 して試験運用される見込みとなっている。利用者は、試験運用の期間中、TTAB Center のベータ版と ESTTA とのいずれかを選択して異議申立てを行うことがで きる。
USPTO は、このシステムのベータ版を提供するウェブサイトに設けられたフ ィードバック機能により、利用者からの意見や改善提案を受け付けるとしてい る。利用者からのフィードバックは、2025 年春に想定されている正式なシステ ムリリースに向けて活用される見通しである。
USPTO は、数年をかけて、既存の ESTTA に置き換える形で、TTAB Center を商 標審判部への手続全般の総合プラットフォームとしていく意向を示している。 TTAB Center は、より安全でレジリエントなシステムを目指しており、手続書 類のドラフトの保存や共有を行う機能や、係属中・完了後の事件全ての手続書 類を一括管理する事件記録を表示する機能なども提供する予定となっている。
現在、TTAB Center のベータ版に表示される一部の項目は、既存システムの ESTTA につながる形となっている。 TTAB Center を利用して手続を行うには、事前に MyUSPTO のアカウント登録 を行う必要がある。また、手続に当たっては二段階認証が求められる。その他、 TTAB Centerの利用に関する情報は、USPTOのウェブサイト2で提供されている。
なお、USPTO のシステム開発に関しては、特許審査で利用される先行技術調 査用のシステムについて、Accenture 社が 7,500 万ドルの受注契約を行った旨 も報道されている3。この契約は、特許審査の品質と効率を向上させることを目 的として、USPTO の先行技術調査用のシステムに AI や IT ツールを導入するも のであると説明されている。