スケッチャーズ偽造で巨額賠償命令 刑事罰に続き民事責任を徹底追及

日付:2026-06-10

出所:中国知識産権資訊網

作者:

分野:商標


国/地域:中国

公開日付:2026-06-10

技術分野:{{fyxType}}

 米国の人気シューズブランド「スケッチャーズ(SKECHERS)」の商標権を巡る損害賠償訴訟の二審裁判で、福建省高級人民法院(香菜)はこのほど、一審判決を支持し、主犯格の男性に計400万元(1元は約23.6円)の支払いを命じた。偽造グループに所属した計6人全員に連帯賠償責任が科される。本件は刑事処罰と民事救済を連動させる手法により、模倣品の製造・販売を厳しく断じた象徴的な事例といえる。

 

 事件の発端は2020年に遡る。主犯格の林被告は注文を受けてスケッチャーズブランドのスニーカーの製造チェーンを形成し、原料調達から製造管理までを担っていた。2023年10月、当局が福建省莆田市の工場を捜索し、多数の偽造部品を押収した。林被告は商標法違反で懲役6年、罰金150万元の実刑判決を受けている。

 

 刑事判決確定後、米国本社からライセンスを受けた泉州の企業が民事訴訟を起こし、懲罰的賠償として1000万元を請求した。一審裁判所はブランドの知名度や偽造品の売り上げ(約2297万元)、悪質性などを考慮し、400万元の賠償を命じた。二審でも林被告が過去に同種の行政処分歴があることや、刑事段階での供述のみでは実際の利益額を裏付けるには不十分である点などが指摘され、控訴は棄却された。

 

 本件は刑事罰と民事賠償の併用によって違法コストを引き上げた点や、刑事手続きの「違法所得」概念にとらわれず実態に即した損害算定を行った点で大きな意義を持つ。また、知的財産保護の強化と法治的なビジネス環境整備への司法判断の姿勢を示し、今後の同種事件における参考事例となることが期待される。