欧州委員会、新著作権指令に向けた意見募集を開始へ

日付:2026-06-11

出所:ギリシャ著作権機構(HCO/OPI)

作者:

分野:著作権


国/地域:欧州連合

公開日付:2026-06-11

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ギリシャ著作権機構(HCO/OPI)が2026年6月9日に伝えたところによると、欧州委員会は2026年5月13日、「欧州の創造性とイノベーションのための著作権環境を強化する指令(Directive enhancing the copyright environment for European creativity and innovation)」と題する新たな立法イニシアチブに関する意見募集(Call for Evidence)を開始した。これは欧州著作権制度の見直しと現代化に向けたプロセスの始まりを示すものである。意見募集の締切は2026年6月25日である。

このイニシアチブは、急速な技術発展とデジタル経済の変化に著作権法を適応させるというEUの包括的戦略の一環である。欧州委員会によれば、正式な立法提案は2027年中に提示される見込みである。併せて委員会は、2019年のデジタル単一市場著作権指令(DSM指令)の実施状況と有効性を評価しており、デジタル環境における著作物利用の促進、ライセンス慣行の改善、創作者・権利者への公正な報酬の強化、より均衡のとれた著作権市場の構築に寄与したかを検証している。

今回の意見募集では、生成AI(Generative AI)が知的財産権のライセンス、管理、行使にもたらす課題について、関係者からの意見提出が特に求められている。さらに、オンライン海賊行為対策(特にライブイベントの無断ストリーミング配信)、EU域内で使用される録音音楽に関する実演家・制作者への報酬、研究目的での著作物へのアクセスと再利用といった論点も検討対象となっている。

創作者、集中管理団体、テクノロジー企業、学術機関、文化団体などの関係者は、締切までに意見や提案を提出することができる。これらの動きは、AI、デジタルコンテンツ制作、創作者の持続可能な報酬といった分野を中心に、欧州著作権政策の将来に大きな影響を与えると見込まれる。

実務への影響:EU域内で事業を行うコンテンツプラットフォーム、AI企業、著作権者は、本改革がライセンスおよびコンプライアンス戦略に与え得る影響を評価し、2026年6月25日の締切前の意見提出を検討するとともに、2027年に予定される立法提案の内容を注視することが推奨される。

出典:ギリシャ著作権機構(HCO/OPI)(原文)、欧州委員会発表:リンク