日付:2026-06-11
公開日付:2026-06-11
2026年6月10日、欧州連合知的財産庁(EUIPO)は、デザインがEU消費者の購買決定に強い影響を与えることを示す最新の調査データを公表した。
主な調査結果
消費者の約4分の3(73%)は、より優れたデザインの製品に対してより高い価格を支払う意思があると回答し、72%は商品選択時の重要な要素としてデザインを挙げた。また、欧州の消費者の31%にとって、デザインは製品購入時に「非常に重要または極めて重要」である。デザインの影響は若年層で特に顕著であり、18~24歳の38%がデザインは購買決定に影響すると回答した。
分野別では、家具とファッションにおいてデザインの役割が特に大きい。EU全体で、家具購入時に76%、衣料品・アクセサリー購入時に66%の消費者がデザインを重視している。
EUIPOはまた、デザイン集約型産業が欧州経済において重要な役割を果たしており、約2,800万人を雇用し、EUのGDPの16%超を生み出していると指摘する。同庁の従来の調査では、意匠を登録した小規模企業は、登録知的財産権を持たない企業に比べ、従業員一人当たりの売上高が約30%高く、賃金も約25%高いことが示されている。しかし、現在、登録意匠権を保有するEUの中小企業は全体の約1%にとどまる。
実務への影響
EU意匠は、EUIPOへの単一のオンライン出願によりEU加盟27か国全域で保護され、出願料は350ユーロから、5年ごとの更新により最長25年間保護される。近時のEU意匠法改正により手続は一層簡素化され、コストも低減された。デザインが競争力の源泉となる企業にとって、EUでの意匠登録を早期に進める価値は高まっている。
出典:欧州連合知的財産庁(EUIPO)(原文)