Bok Fridayをめぐる闘い:ラグビー最大のライバル対決はフィールドの外へ

日付:2026-07-08

出所:アダムス&アダムス

作者:Kelly Thompson

分野:商標


国/地域:南アフリカ

公開日付:2026-07-08

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全国的に気温が下がる中、ラグビーは熱を帯びています。南アフリカのラグビーファンにとって、2026年は楽しみが満載です。その一つが、2026年8月7日から2026年9月12日にかけて開催される「Rugby's Greatest Rivalry Tour(ラグビー最大のライバル対決ツアー)」です。このツアーでは、南アフリカがオールブラックスを迎え、オールブラックスは国内を巡りながらDHLストーマーズ、ハリウッドベッツ・シャークス、ボーダコム・ブルズ、ライオンズ、そして究極のライバルであるスプリングボクスと対戦します。

この種の大会期間中、南アフリカの人々は「Bok Friday(ボック・フライデー)」に緑と金色を身につけようという呼びかけを聞き慣れています。しかし、最近公表された政府告示は、この語のほか、「Bok」「Bokke」「Bokkie」をはじめとする様々なラグビー関連の語句や図柄の無断使用に制限を課すことを提案しており、これに水を差しかねません。

Rugby's Greatest Rivalry Tourを保護する広範な取り組みの一環として、貿易・産業・競争省は、商品標章法(Merchandise Marks Act)第15A条に基づき本ツアーを「保護対象イベント」に指定する大臣の意向を示す告示を公表するとともに、同法第15条(1)に基づき、イベントおよび各チームに関連する広範な語句、スローガン、エンブレム、図柄を禁止標章として宣言することを提案しました。これはイベント主催者である南アフリカラグビー協会(SARU)の要請によるものと思われます。

「保護対象イベント」の地位とは何を意味するのか?

提案されている保護対象イベントの指定はツアー期間中適用され、商品標章法上の特別なアンブッシュ・マーケティング対策の保護を付与するものです。

この法律は、イベント主催者とスポンサーによる多額の投資を保護するために設けられています。企業は、許諾なくイベントから宣伝上の利益を得ようとしてはなりません。通常の商標および詐称通用(パッシングオフ)の原則は、企業がイベントとの関連性やスポンサーであるかのような印象を作り出しているかどうかに着目します。保護対象イベントの地位はさらに踏み込みます。公式なつながりを主張・示唆するに至らなくても、イベントを取り巻く宣伝効果を商業的に利用すること自体を禁じるのです。

この地位は、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのツアー、2023年ネットボール・ワールドカップなど、南アフリカで開催されたイベントに過去にも付与されており、歓迎すべき保護を提供しています。これがなければ、スポンサーシップ、ひいてはイベント自体の商業的価値が損なわれかねません。

禁止標章

保護対象イベントの指定案が大きな論争を呼ぶ可能性は低いでしょう。しかし、禁止標章の案は眉をひそめさせるかもしれません。網が広く張られているように見えるうえ、告示自体がどこに境界線があるのかを明確にしていないからです。

大臣は、ツアーおよび南アフリカのラグビー全般に関連する膨大な語句、スローガン、エンブレム、図柄のリストの無断使用を禁止することを提案しています。リストには、RUGBY'S GREATEST RIVALRY、RGR、THE GREATEST RIVALRY、A TOUR LIKE NO OTHER、SPRINGBOKS、SPRINGBOK WOMENなど、驚くにあたらない項目が数多く含まれています。

また、各種のスプリングボクスのエンブレムやジャージ、さらにオールブラックス、ブラックファーンズ、シャークス、ブルズ、ライオンズ、南アフリカラグビー協会、ニュージーランドラグビー協会など、複数のラグビーチーム・団体に関連する名称やロゴも含まれています。

しかし、リストはそこにとどまらず、提案されている保護は、南アフリカの日常言語とスポーツ文化に深く根付いた多くの語にまで及んでいます。BOKS、BOK、BOKKIE、BOK FRIDAY、さらにSA RUGBYやSOUTH AFRICA RUGBYがこれに含まれます。

これらの名称や語句の一部は、SPRINGBOKやTHE BOKKEのように、既にSARUの登録商標として保護されていますが、その種の保護はより限定的です。商標登録は、登録された特定の商品・役務およびそれに類似する商品・役務に関する権利を与えるものです。加えて、商標登録の侵害となるためには、その使用が商標としての使用であり、業として行われ、かつ一般に混同を生じさせるおそれのある態様でなければなりません。登録商標を善意で記述的に使用する場合など、例外も存在します。商標登録は、その標章の使用に対する包括的な禁止ではないのです。

なぜ実務上重要なのか?

一方、商品標章法第15条(1)に基づく禁止は、はるかに強力です。権利者の許諾なく特定の標章を使用することを全面的に禁止し、この禁止に違反することは刑事犯罪となります。

今回の告示が際立っているのは、明示的な限定文言を一切含んでいない点です。第15条に基づき発出された過去の告示の多くは、禁止の対象が、特定の取引、事業またはイベントとの混同を生じさせ、またはこれを不当に利用するおそれのある使用に向けられていることを明確にしていました。今回の告示は使用に何ら条件を付しておらず、より広範な禁止を想定していると読まれる可能性があります。

これが重要なのは、提案リストに、正式な広告キャンペーンに限られない語句が含まれているからです。ほんの一例を挙げれば、「Go Bokke!」は代表チームの試合の際に全国に響き渡る歓声であり、「Bokkie」は南アフリカで様々な場面に登場する親愛の呼び名です。

同じ懸念は「Bok Friday」にも当てはまります。学校、団体、チャリティー、個々のファンは、公式グッズを着たり、単に緑と金色を身につけたりして代表チームへの応援を示すことで、Bok Fridayを長年祝ってきました。この伝統はSARUが発祥ですらないようですが、SARUはこれを熱心に後押ししてきました。

ここで、もっともな疑問が生じます。ツアーの商業的価値の正当な保護と、南アフリカラグビーへの一般市民の通常の応援表現との間で、どこに線を引くべきなのでしょうか。

商品標章法第15条自体は、大臣が標章の使用を禁止できる場合を、「取引、事業、専門職、職業もしくはイベントに関連して、または商品に付された商標、標章もしくは商品表示に関連して」使用される場合に限っています。これらの法定の限界は、告示で繰り返されていなくても依然として有効であるという有力な議論があります。言い換えれば、この告示が、列挙された語句や図柄のあらゆる考えうる使用を禁止するものと解釈される可能性は低いでしょう。

実務上の問題は、この禁止がどのように解釈され、執行されるかです。それは、SARUが、ツアーの真の商業的利用と南アフリカラグビーへの一般の応援表現とを区別する抑制的なアプローチを取るのか、それとも強硬な姿勢に出るのかに大きく左右されるでしょう。

今後の見通しは?

大臣告示の表題は、保護対象イベントの地位と禁止標章の両方について公衆の意見を求めるものであると述べていますが、告示の後段では、利害関係人は告示公表日から15暦日以内に保護対象イベントの地位について書面で意見を提出できると述べるにとどまっています。これは告示における記載漏れとみられ、大臣は両方の側面について意見を求める意図であった可能性が高いでしょう。

告示は2026年7月2日に公表されており、影響を受けるステークホルダーが意見表明を望むのであれば、迅速に動く必要があります。

広告主とブランドオーナーは今、何をすべきか?

- 計画中のラグビーをテーマとするマーケティングキャンペーンを見直し、Rugby's Greatest Rivalry Tour、スプリングボクスおよび関連ブランドへの直接・間接の言及を避ける。

- 意見募集手続において告示に対する意見を提出する根拠があるかを検討する。

- 告示およびその後の告示の進展を注視し、最終的な禁止の範囲に照らしてマーケティングキャンペーンを評価する。

- ツアーを取り巻く宣伝効果からの利益を意図したキャンペーンを開始する前に助言を求める。イベントへの間接的な言及であっても商品標章法の規定に違反するおそれがあるためである。

南アフリカの人々のラグビーへの情熱は有名であり、熱意そのものが禁止されることはありません。しかし、緑と金色の興奮が高まる中、マーケティングチームがトライラインに到達する前に法律にタックルされないようにすることが肝要です。

本記事は英語の原文を元に日本語へ翻訳(仮訳)されたものです。

出典:アダムス&アダムス、原文公表日:2026-07-07、原文リンク:https://www.adams.africa/kelly-thompson/the-battle-for-bok-friday-rugbys-greatest-rivalry-moves-beyond-the-field/